シャットオフノズル(タイプTSN)
マシンノズル ニードル式シャットオフ スプリング駆動 タイプTSN
タイプTSNは、スプリングで駆動されるニードル式シャットオフノズルです。PA、PPS、PE、POM、PPなどの低粘度樹脂を中心に熱可塑性樹脂の成形に用いられます。
TSN 許容最大操業条件
最大射出率 | ポリスチレン換算(PS) TSN00 50 cm3/s TSN0 500 cm3 /s TSN1 800 cm3 /s |
最大射出圧 | 2500bar/250MPa(350℃) |
適応樹脂 | 熱可塑性樹脂 (PVC非対応) |
シャットオフ方式 | ト―ションスプリングによるニードル式シャットオフノズル |
応用分野
食品容器、自動車部品、工業用製品、医療機器、電子装置など
適用効果
抑制効果 | • はなたれ、糸引き • サックバックによるエアの巻き込み • 計量時におけるノズルからの樹脂漏れ • 竪型機における樹脂漏れ |
生産性向上 | • 溶融樹脂の流れを制御、確実なシャットオフ • サイクルタイムの短縮 、生産性の向上 • 製造時における信頼性、再現性の向上 • 背圧の増加による有用性、混練度向上による均質性の向上 • メンテナンスが極めて容易 • オープンノズル同様のパージが可能 • 簡便な取り付け • 高いアドオン性能 (ツール側) |
動作
本ノズルは射出圧によって開き、再びスプリングの力により閉じます。ニードルは本体と同軸で動き、通常はスプリングの力で閉の位置に保持されます。初期位置では、通常ノズルのオリフィスは閉じられています。上昇した溶融樹脂圧力はニードルの表面に働き、200barでそれを後退させ、ノズルは開きます。溶融樹脂圧力が下がると(≤ 80bar)ニードルはスプリングの力で前進し、ノズルは閉となります。
※ノズルサイズは射出率(cm3/s)に従って選択してください。
※本資料の数値は、標準用途を前提として記載しています。
タイプTSNの特徴
ノズル先端でシャットオフ
コンパクトなデザインで設置が容易
高い経済性
長所 | • ノズル先端(オリフィス)でシャットオフ • 最大射出圧: 2500bar/250MPa(350℃) • 簡単な設置 • 高い経済性 • 射出時の樹脂密度(溶融)の向上 • メンテナンスが極めて容易 • オープンノズル同様のパージが可能 • コンパクトなデザイン |
短所 | • ノズル開閉は溶融樹脂に依存 • スプリング方式は油空圧方式に比較し制御面での一貫性に劣る • オープンノズルに比べ定期的なメンテナンスが必要 |
干渉確認 | TSN 00 | TSN 0 | TSN 1 |
★部 | 24 | 43 | 55 |
チップ長 | 14 | 13 / 28 | 18 / 38 |
チップ + ボディ | 42 | 40 / 55 | 60 / 80 |
ノズル外径(除ヒーター) | 30 | 35 | 50 |
操業条件及び標準寸法 | TSN00 | TSN0 | TSN1 |
最大射出率 , ポリスチレン換算 (PS) | 50 cm3 / s | 500 cm3 / s | 800 cm3 / s |
スクリュー径(目安) | 概ねφ 20 mm まで | 概ねφ 40 mm まで | 概ねφ 80 mm まで |
最大ノズルタッチ圧 | 最大 30 kN | 最大 70 kN | 最大 120 kN |
最大背圧(ノズル開) | 200 bar | 200 bar | 200 bar |
最大射出圧及び温度 | 2500 bar 350°C時 | 2500 bar 350°C時 | 2500 bar 350°C時 |
標準チップ長 (ご要望に合わせ製作可) | 14 mm | 13 / 28 mm | 18 or 38 mm |
最大オリフィス径 (ご要望に合わせ対応可) | 3 mm | 3 mm | 5 mm |
ボディー長 (ネジ長、チップ長を除く) | 48 mm | 72 mm | 94 mm |
※本技術資料の内容は資料作成時のものであるため、見積の際に別途御確認願います。