プライムコート-C(軟鋼加工時の溶着防止性に優れたセラミックコーティング)
プライムーCは今までにない高硬度と潤滑性能を併せ持ったチタンコーティング膜です。
※日本コーティングセンター(株)製品
プライムコート-C 超潤滑被膜
これまでの常識をはるかに越える超潤滑被膜。
新組成被膜により、TiAlN並の耐熱性を持ちながら、高い潤滑性能をプラスすることに成功しました。
軟鋼加工における、材料の刃先溶着を防ぎ、滑らかで、美しい切削加工性能を発揮します。
プライムコート-Cの4つのポイント
耐熱性・耐摩耗性を損なわずに、潤滑性を大幅に向上
HRC20~50までの幅広い材料の切削加工に高いレベルで性能を発揮
高い潤滑性により、切り粉の排出を容易にし、刃先への凝着を低減
高い耐熱性により、ドライ切削・金型分野への応用可能
プライムコート-Cの優れた機能
プライムコート-Cは、摩擦係数0.3以下、硬度2800HV以上になります。
種類 | プライムコート-C | TiAlN | TiN |
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酸化温度(℃) | 800 | 700 | 500 |
硬度HV | 2800 | 2800 | 2500 |
摩擦係数 | 0.35 | 0.40 | 0.45 |
膜厚(μm) | 3〜5 | 2〜4 | 2〜4 |
色調 | 銀白色 | 赤黒色 | 金色 |
プライムコート-Cの優れた切削性能
高速切削加工において、プライムコート-Cは、TiAlN膜をはるかに上回る切削寿命を示しました。
【切削条件】R5超硬ボールエンドミル(2NT)中荒取り
- 切削速度:150m/min.
- 送り:1910mm/min.
- 回転数:4775rpm
- 切削方法:水溶性クーラント、等高線ダウンカット
- 被削材:DH31(SKD61改良),HRC50
プライムコート-Cの用途・適用材質
切削工具 | HRC20~50までのドライ切削 インコネル、ハステロイ、ステライト等超合金加工 オーステナイト系ステンレス加工 |
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金型 | Alダイカスト、熱間鍛造加工等 高い耐熱性が要求される金型・金型部品 |
プライムコート-Cの主なコーティング可能材料
超硬合金および超硬合金ロウ付け品 | – |
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高速度工具鋼 | 粉末ハイス:ASP23, 30, 60、HAP10, 20, 40, 50, 70, 72、DEX20, 40, 60, 80 溶製ハイス:SKH51~57 |
ダイス鋼(低温焼き戻し品は硬度低下及び寸法変化の恐れがあります) | 冷間ダイス鋼:SKD11(高温戻し)、DC53, KD11V, SLD8, その他相当品 熱間ダイス鋼:SKD61 |
その他 | プレハードン鋼、マルエージング鋼 |
※コーティング処理温度(450℃~500℃)以下の焼き戻し温度品または規定を外れた熱処理履歴品は、硬度低下及び寸法変化の原因となりますので、十分ご注意下さい。