DLCコーティング (スリックシリーズ)
ダイアモンドライクカーボン (アモルファスダイアモンド膜)は、黒煙とダイヤモンドの中間に位置し、被膜として大変固く、摩擦抵抗が低い、今後が期待される優れた被膜と言えます。
(日本コーティングセンター(株)製品)
DLCコーティングとは?
DLCは、Diamond Like Carbon(ダイヤモンドライクカーボン)の略称。直訳すると「カーボンのようなダイヤモンド」。物質の中でもっとも硬いダイヤモンドと皆さんが日常使用しているシャープペンの芯、どちらも炭素(カーボン)原子で構成されています。DLC膜は、被膜中にダイヤモンドとシャープペンの芯の構造が混在しています。したがって、ダイヤモンドの硬さと芯のような滑らかさを兼ね添えたコーティングになります。
当社のDLC-スリックシリーズは、製品形状、数量に合わせ、最適な製法によって処理を行っております。
イオン化蒸着法
原料ガスをイオン源で分解し、イオンやラジカルを生成。これらを電気的に加速させ、基板に高エネルギーで衝突させて成膜する。 PCVD法よりも水素濃度が低く、高硬度なDLCが生成できる。
DLC スリックH
RF-PCVD法
原料ガスを導入して放電すると高エネルギー電子がガス分子と衝突して電子的励起状態となり、化学的に活性なラジカル(分子)種を大量に生成。これらが基板表面に引き寄せられて反応し、DLCを生成。
ハイブリッド法
いくつかの製法を組み合わてDLCを生成。それぞれの長所を組合せた製法で、高性能な被膜特性が得られる。